誕生


陣痛が来たのが、予定日を2日すぎた8日の午前4時半。
まだ妻には余裕があったので午前10時に和泉市の病院へ向かいました。
妻の出産はVBAC(帝王切開後の経膣分娩)というリスクの高い出産でした。
子宮破裂などのリスクが通常の10倍くらいあります。
「少しでもおかしいと思えば、すぐに帝王切開に切り替えるからね」と部長先生の言葉。
順調に陣痛の間隔は狭まり、妻の様子から差し迫った様子が伝わってきます。
陣痛開始から24時間以上経ち破水もしました。
しかし、なかなか頭が下に降りてこない。
時間が長引くほど危険性も増します。
妻の体力的、身体的に経腟分娩できるリミットが近づいています。
激痛にもだえながらも分娩をなんとか促進させるため不屈の精神でスクワットや廊下を歩く妻。
付き添いの助産師の方が「なかなかここまで頑張れない、すごいと思います。」と少し目を潤ませながら言ってました。
一夜明けた9日の早朝、医師が数名、助産師や看護師さんが数名という緊張感のある部屋で大詰めを迎えました。
その瞬間、時が止まりました。
何秒後かに、大きな産声が聞こえてきました。
「はい、6時8分です!」
スタッフの方に抱きかかえられ、専用ベッドに移動する赤子を見ながら感動で心が震えてました。
僕と息子も最後まで部屋の中で立会うことができました。
誕生です。
2012年11月9日 午前6時8分
2952g 男です。
大阪府立母子保険総合医療センターの医師の方々、スタッフの方のサポートなしではこの出産はなしえませんでした。
医師の方々の的確な判断、スタッフの方々の心あるサポートに感謝しています。
命を懸けてチャレンジし、見事成し遂げた妻を心から尊敬しています。
母子保健総合医療センター
息子
バランスボール
協力
耐える妻
あ
b
優
母子
さあ、これで我が家には、息子が二人になってしまいました。
10数年後に、二人の息子に荷物運びさせて釣りに行ける日がくるでしょうか。