2025/5/11(日)
奈良県上北山村の大台ヶ原マラソンに出場してきた。
距離は28km。標高差1240m・・・
近場だしトレーニングにいいかと軽い気持ちだったのだけども過酷すぎた。
振り返りたい。
前日の土曜日、午前中は不動産の契約やら仕事があり、15時頃自宅出発。
途中、吉野の上市のコンビニで今晩と翌朝の食事を買い上北山村へ。
国道169から見えているフォレスタかみきたというホテルにチェックイン。
自宅から車で1時間半ほど。
館内は数年前に改装したてでまだ真新しい感じ。
部屋も広くて快適だった。
レンジや冷蔵庫の他、自転車をかけるハンガーもあった。毎年9月にヒルクライム大台ヶ原という自転車のロードレースが行われており、サイクリングにくる人が多いようだ。
明日走るコースは、ヒルクライム大台ヶ原と同じコース。
18時に、先ほど買った豚生姜焼き弁当とパスタを食べてさらにプリンも食べてカーボローディング。
その後、温泉でゆっくりして、体を休めるべくゆったり過ごす。
一昨日から頭痛やらで体調が良くなく、2日くらい走ってないのだけど回復してきた感じがする。
21時半ごろ一緒に出場する知り合いがきた。
久々に会ったので積もる話をしてから就寝23時。
翌朝5時起床。
バナナ、インスタントのみそしる、大福もちという気持ちの悪い朝食。
マラソンの朝食はがっつり食べる人が多いけど、僕は走る前は食欲がわかない。
6時に風呂に入り、少しゆっくりしてから6時40分チェックアウト。
車で近くの大会専用駐車場に行き、そこからバスで受付&スタート地点へ。
受付しビブスをもらい、荷物預け。
本日の参加者は170人。
このくらいの人数だとトイレも全く込まないしすべてがスムーズに進行するのでストレスなし。
ここ大台ヶ原は日本でもトップクラスに雨が多い地域だけど、今朝は晴れて雨の心配なし!
暑くなる予報なので、ランシャツにした。
今日のレースプランとしては、8kmくらいから激坂があるらしいので、そこまでは少し速めのペースで時間を稼ぐ。
激坂はゆっくり走り、17kmくらいからはゆるやかな坂らしいのでそこは普通に走る。
平坦な箇所、下りは飛ばす。
最終は、3時間以内でゴールできれば、という感じだったが・・・
8時スタート。
10番目くらいで走ってたけど4分ちょうどくらいのペースで速すぎるのでペースを落とす。
1kmが4分33だったが、体が重い感じがして、息が少し苦しい。
キロ4分45秒から5分くらいに落として8kmくらいまで走った。
8kmからいよいよ激坂。
なんだけど、体調が悪いからかすでに太もも、ふくらはぎがだるい。
心拍が早くも160を越える。
きつくて10km地点くらいで早くも歩いてしまった。
一度歩いてしまうとダムが崩壊するようにメンタルも崩壊。
きつくなると歩く、少し坂がましになると走る、という繰り返し。
通常のマラソンだと上り坂の後には下り坂があるので、そこで回復できるのだけど、上り坂ばかりなので回復ができない。
高度があがっていくと絶景がみえる箇所が多くなるけど、眺望を楽しむ余裕など全くない。
最初は10番目くらいだったけど。走る人にパラパラと抜かれていく。
抜かれる時には「ナイスラン」「ファイト」などと声をかけあう。
激坂に苦しむ同士、励まし合う。
予想通り暑くて汗をたくさんかくので、エイドではしっかりと水分補給。
標高があがるにつれ、しんどくて意識がもうろうとするので、ゆるやかな坂でも歩いてしまうまでに・・・
17km地点で、大台ヶ原ドライブウェイに合流する。
このあたりから激坂は終わり緩やかな坂になる。
けど、やっぱり歩く(笑
300m走って100m歩く、というような感じ。
疲れがとれてなかったのか、風邪気味だったのが悪かったのか平坦な箇所もしんどい。
ロードの脇には原生林の神秘的な森がひろがっているんだけど、苦しすぎてどうでもいい。
早くこの地獄が終わってほしい、とそれだけ。
標高が高くなるにつれ、息もしんどくなってきた。
ようやく、ゴール地点のアナウンスが聞こえてきたときは涙が出そうなくらいほっとした。
やっと解放される。
ゴール地点ではMCが名前を呼んでくれた。
歩きまくったおかげで体力はまだ残っている。
走りながら両手をあげて、笑顔でゴールした。
たくさん歩いてしまったので達成感はあまりなくて、ゴールまでたどり着けて良かったという安堵感が強い。
タイムは3時間3分だったので、平均6分40秒くらいで、歩きまくったにしては良かったかも。
串こんにゃく、スポドリ、上北山村名物のゐざさ寿司を受け取って知り合いがゴールするのを待った。
大台ヶ原駐車場の標高1500mなので、風があり少し肌寒かった。
帰りは送迎バスで送ってもらえるんだけど、これが長いクネクネ道を1時間ほどで、少し車酔いした。
再びフォレスタかみきたの温泉に入り帰途についた。
来年も出るかと言われると、出たくない気持ちが強い・・・
運営は素晴らしくく、アットホームな大会で何ひとつ不満はないんだけどなあ。
とりあえず、夏は坂道の訓練に励みたい。
坂道の訓練して強くなって自信がついたら、その時に考えてみよう。