関西の釣り休刊に思う

岳洋社の月刊釣り雑誌 「関西の釣り」が今月発売分で休刊になるそうです。
同じくSWマガジンという雑誌も。

最近は買わなくなりましたが、海釣り初心者の時、5,6年前くらいは買ってよく読んでました。
「和歌山の地磯探訪」というローカルな連載がお気に入りでした。
古本で仕入れたりしたのもあり、何十冊も持ってます。

僕にとっては海釣りの入り口的な媒体だったので少し寂しい気がしますね。

 

休刊の理由・・・

出版業界全般の問題ですが、売れないんでしょう。

みなさんも、雑誌を1000円出して買うのに躊躇したことはありませんか。

僕は5,6年前くらいはそうは思いませんでしたが、今は1000円出すなら中身によっぽど魅力を感じるか、どうしても保存して持っておきたい記事がないと買いません。

WEBに情報あるし、必要なとこだけ立ち読みでいいや、と思ってしまいます。

このことは、関西の釣りに限りません。

WEB媒体は雑誌と比較すると優位な面が多いです。

・情報鮮度がある
・情報量に制約が無い
・動画も簡単に組み入れることができる
・無料提供がほとんど
・必要な情報を調べやすい(検索システム)
・双方向性が高い
・読者の行動や広告の効果測定がしやすい(アクセス解析など)

スマホが普及した現在、実用性という意味では、雑誌に勝ち目はないでしょう。
そして、人々の行動がWEBへシフトするのは止められない。

ならば、対抗するのではなく、その変化に対応し、取り込むべきだったのかもしれません。
雑誌と言う枠にとらわれず、WEB版でもガンガン情報を出して、双方向性あるサイト・デジタルコンテンツを作ってまだ、体力あるうちにユーザーを取り込んでいく。
WEBと複合した人が集まるコミュニティを構築する。

その上で、雑誌では雑誌でしか得られない体験・面白さを読者に売る。

“じゃらん”って知ってますか?
旅行とか行楽ガイドみたいなやつ。
あれ、妻が買ってますが定期購読すると半額らしいです。
WEBサイト・予約サイトもいち早く取り入れてます。
雑誌をちらっと読んでみると、なんか行きたくなるんですよね。魅力あるんです。
うまく両立させている例ではないかと思います。

釣り雑誌の場合は、読者体験型の企画とか、得意の取材能力を駆使した企画がより必要とされていたのかも。
情報を追いかけるだけではなく、面白さを追求する方向性でね。

 

とまあ、職業柄、勝手なことを考えて書いてしまいましたが、関西の釣りには、お世話になりました。

サラリーマン時代、会社帰りに電車の中で海に思いをはせながら読んでました。

昭和39年創刊だから僕より年上。

時代が変わり、1つの役割を終えたと思うことにします。

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投稿者: おき

おき、といいます。1972年生まれ、和歌山県橋本市在住。 自営業です。 フカセ釣り、グレ釣り、をみなべ~白浜周辺の沖磯、地磯でやってます。 経験も浅く腕はありません。 釣りを通じてみなさんとの交流できたらと思いブログをしています。

「関西の釣り休刊に思う」への3件のフィードバック

  1. わたしもこれを知って残念だなと。

    でもさすが、
    マーケティング分析と言うか、
    ポイントを突かれてますね。
    事業を譲渡してもらって一緒にやりたいものですw

    1. 釣りする関西人ならみんな知ってる雑誌でしょうからね。
      書店の釣りコーナーにはいつも置いてありました。
      WEB版なら、まだまだ可能性あると思います~!

  2. 「関西の釣り」私が中学生(昭和46年)の頃、よく読んでいました。小遣いが足りなくて買えないときには立ち読みもしていました。大人になったらもっと本格的に釣りをしたいと夢を膨らませていた時代です。休刊は残念ですが、時代の流れですね。

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