和歌山に家を買って6年だけど、引っ越しを検討中


奈良から和歌山の橋本市に引っ越してきて6年経った。
25年以上の中古物件を買って移り住んだが、子育てするには良い家だ。
自分らのライフスタイルに合わせるべく、毎年のようにリフォームも重ねてきた。
DIYも結構やったし、思い入れもある。
初めての家だしね。

家の周りの環境も素晴らしい。
・山のふもとの自然溢れる環境
・家の隣は人があまりこない公園(これが決め手だった!)
・小学校はすぐ近く
・ご近所さんも親切な方ばかり

橋本市も住みやすい街だ
・なんばまで直通50分ほどで大阪が通勤圏内
・治安も良い
・ 出産・子育てしやすい街( 関西で2位に選ばれたとか)
・保育園もほとんど待機がない(と思う)
・車の渋滞もない
・野菜や果物が安い
・商売上も、大阪、奈良、和歌山をターゲットエリアにすることができる。

縁もゆかりもないもないまま引越してきたたけど、とても満足している。
奈良から引越してくると何かと不便を感じるんだろうと予想していたが、全くそんなことがなかった。
商売でもロードサイドに店舗兼事務所をオープンすることもできたのは、予想外の展開だった。
同じところに住んでいると土地勘もできてきて、なじみの店や、知り合いも増えるし、次第にここが地元のような感覚になってきた。

しかし、

生涯、ここで暮らすかと聞かれれば、

それはないだろう、という思いもずっと持っていた。


「家は人を縛る」とは坂本竜馬の言葉だ。
坂本竜馬は土佐の閉鎖的な風土を嫌って、外へでて活躍する人生を選んだ。

家という物体そのものだけではなく、家ににまつわる色んなものに人は縛られる。

僕もそうだ。
地域の中に、今の家があって、子供たちがいて、というこの環境を
とても愛しいと感じるようになってきた。
失いたくないと。
守られなければと。

しかし、反面、 その想いから身動きがとれなくなる自分を危ういなあとも思うのだ。

縛られている。

変化を恐れていると。

人は環境にフィットすると、行動や思考が停止する性質を持っている。

ただただ、失いたくないばかりに守ることだけを考える。

失敗を恐れ、チャレンジをしなくなる。

適切な例ではないかもしれないが、奴隷状態でも長く続くと、そこから抜け出すことを恐怖に感じるようになるという。

僕のようなフリーで仕事をしている人間にとっては、これは致命的だ。(というか、どの業界でもそうだと思うけど)

生まれてから地元を離れない地元志向が強い地元愛溢れる人も多い。
そんな人からすると僕のような考え方は奇異にみえるかもしれない。

ただ、地元志向というのは、他を知った上で選んでいるのではなくて、人脈や土地勘、家など色んなものが揃った状態なので、居心地が良くて抜け出す気になれないという人も多いのでははないだろうか。
否定はしないのだけど、僕の人生観からすると、せっかく選択肢は無限にある中、なんだかもったいないように感じてしまう。

僕の理想は、世界中どこででも暮らせるようになるような状態かなあと思う。
たとえば、3年タイに住んで、次の、1年沖縄に住んでとか、ね。
まあ、海外じゃなくても南紀とかに住めるのならそうしたいね(笑

今の時代、どこにいても仕事ができる状況を作りだすことは可能で、実際そんな人も増えているように思う。

また、家は気をつけないと、人生において大きな負債となるおそれがある。
新築30年住宅ローンなんか組んでしまったら、人生のアクティブに動ける期間を強制的に縛られてしまい、そこから逃れるのは極めて困難になる。
「金持ち父さん貧乏父さん」でも述べられているが、 長期住宅ローンは、経済的に豊かになりたい人はやってはいけないことの一つだ。

まあ、マイナスのことばかり言ってしまったが、
シンプルに考えると、住む場所というのはライフステージによって変えたほうが人生面白いと思うのだ。

今の家は、もう6年も住んだ。

ここで味わえる楽しさ、幸せはある程度、享受できたのではないかと思う。

次のステップに進むために、

自分たちにとってベストな環境を考え、もう一度探す。

ということになった。

子供たちのこともあり、独断では決められないので、

すぐにという話にはならないかもしれない。

ただ、既にめぼしい物件の内見などをはじめているので、

引越しの報告をする日はそう遠くないかもしれない。