W杯 日本×ポーランド戦 西野監督はほめられるべき試合

面白いなあW杯。みんなが、にわか評論家状態(笑

今回、日本以外の試合も結構見ていて、番狂わせも多くて楽しませてもらっている。
見た中ではブラジル×コスタリカの試合が面白かった。
ネイマールが試合後に泣いてた試合ね。
コスタリカの守備がすごい。ブラジルは猛攻するも相当焦っている感じだった。
手に汗握る展開で目が離せない。
結果は2-0でブラジルが勝ったんだけど、点が入ったのは2点とも後半のアディショナルタイムだ。
知らないうちにコスタリカを応援してた、何の縁もない国なんだけど(笑

 

ちなみに、僕は高校の頃、短期間だけどサッカー部にいたことがある。
入部して1ヶ月目くらいに、二軍の試合に出させてもらった経験がある。
相手は強豪校だったんだけど、二軍でもすごかった。
ガンガン体ぶつけてくるのね。
こんな激しいぶつかり合いをするスポーツだったのかと今までサッカーに抱いていた美しいイメージが崩壊したことが印象に残っている。

で、昨日の日本×ポーランド戦だ。

引き分け以上で決勝トーナメント進出がかかった試合。

賛否が分かれているのが、後半残り10分の戦い方。

1-0で日本は負けているのに、攻めないで後ろでパスを回すだけのサッカー。
全く攻めない。
ポーランドも引いていてボールを取りに行かない。
会場は大ブーイング。

同時刻に行われていたコロンビア×セネガル戦が1-0となって、
このまま終了すると、日本はセネガルと勝ち点、得失点差で同順位に並ぶが、
今回からのルールで、セネガルより警告枚数の少ない日本の勝ちとなり、決勝トーナメントに進めるという状況だった。

確かに、最後の10分、試合は面白くなくなった。
サッカーは点をとるゲームなのに、練習のように無難なパスを後ろで回して時間を潰すだけなのだから・・・

あとはコロンビア×セネガルがそのまま試合終了するのを祈るのみ。

西野監督のこのギャンブル的な戦術(采配?)は当たって、日本は決勝トーナメントに進めることになった。

美しくないとか、日本らしくない、サムライスピリットがない、スポーツマンシップがないとの批判が多数上がった。

しかし、僕はこの展開、面白いと思った。
土壇場で賭けに出て結果が出たのを痛快に感じた。

日本はポーランドとの一戦のみで結果を出すことを求められていたのではない。
決勝トーナメントに勝ち上がることが目標だったはずだ。
ならば、その戦術がかっこ悪いものであれ結果を出せれば評価されるべきだ。

そもそも、大会前は三連敗濃厚で決勝トーナメントなんて無理っていう声が多かった。
同じような状況でも、ブラジルのような強豪国なら残り10分あれば猛攻して点をとる確率は高いかもしれない。
しかし、ランキング60位とかの日本に残り10分の疲れた時間に点をとることがどれだけ見込めるのか。
ただでさえ、決定力不足とか言われてるのに。
無理して攻めたらカウンターでやられる確率も増えるし、イエローカードをもらうこともヤバイ状況だった。
ならば、西野監督がとった戦術は、決勝トーナメントに勝ち上がるための臨機応変ベストな判断だったのではないか。
(セネガルが点をとってたらとか、たらればも意味がない。そんな話をしだすときりがない。)

スポーツマンシップとか言うけども、
そもそも、サッカーって紳士的なスポーツじゃない。
相手を足で引っ掛けて倒したり、服を引っ張って止めたり、肘でエルボーしたり、わざと倒れたり、痛くないのに転げまわって痛みをアピールしたり、紳士的でないことばかりが目につくスポーツだ。
そんな汚い行為でも、しばしば正当化される。
「今のはいい判断です」とかね。
「日本にはもっとずる賢さが必要」とかも良く解説者が言う言葉。

サッカーは武道ではない。

特にW杯ともなると、勝つために国や民族の誇りをかけて死に物狂いで戦う。
過去にはそれが戦争の引き金になったり、大きなミスをした選手が殺されたりという悲劇も起きたこともある。
それらは極端な例だけど、W杯サッカーは単なるスポーツの世界大会とは思えないほど、国民は熱狂する。
(サッカーという一スポーツなのに、スポーツイベントとして、経済効果はオリンピックをしのぐほどらしい。)

そんなサッカーというスポーツで、今回日本のとった戦術はルール違反でも反則すれすれでもない。
点をとられないように、時間稼ぎでパス回しするのなんて、珍しくもない一つの戦術だ。

見に来たサポーターには残念かもしれないが、負けても攻める姿勢で戦って欲しかったというのは、この試合だけでの瞬間的な願望でしかない。
退屈な10分に文句を言うのではなく、予選リーグを勝ち抜いて決勝トーナメント16チームに入ることができたことを喜びたい。

あと一試合楽しめるし、選手もアピールできる機会が増えるし、それによる経済効果もあるし、あの最後の10分戦術のおかげで得たものは多いのではないか。

ベルギーは優勝候補らしいけど、次はどんな戦いをしてくれるのか楽しみだ。

投稿者: おき

おき、といいます。1972年生まれ、和歌山県橋本市在住。 自営業です。 フカセ釣り、グレ釣り、をみなべ~白浜周辺の沖磯、地磯でやってます。 経験も浅く腕はありません。 釣りを通じてみなさんとの交流できたらと思いブログをしています。

「W杯 日本×ポーランド戦 西野監督はほめられるべき試合」への2件のフィードバック

  1. 勝たないといけないから監督も考えに考え抜いて起こした作戦だと思うので、私はこれも勝負だと思いました。

    監督の『覚悟』が見えた試合でした(*^^*)

    1. この監督、大人しそうに見えて大胆ですね。
      理想と現実どっちをとるか、みたいな論争にもなってっておもしろい。

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